移住

東京の半額で贅沢な1LDK? エストニア移住に向けた家探し奮闘記

エストニアに移住って、家見つけるの大変だったでしょう?

ぼくがいただく質問の中でもTOP3の中に入るこのクエスチョン。
今日は早起きして少し時間ができたので、エストニア移住に向けた第一歩”家探しについて少しまとめてみようと思います。

結論から言うと、エストニアの家探しはコツさえ抑えれば難易度はそんなに高くありません具体的にどんなステップがあるのか、解説していきたいと思います。

Alex
Alex
異国での家探しって大変そうだけど、エストニアはかなり難易度が低いと思います!今回はその秘訣を余すところなくお話します!

 

エストニアの住宅事情

そもそもエストニアはもともとソビエト連邦の一部。直近の独立からはまだ約30年しか経っていません。
今でも街のあちらこちらに旧ソ連時代の建物が多く残っています。鉄筋コンクリート造りで似たようなビルが並んでいたら、それは十中八九ソ連時代の遺産でしょう。

なによりエストニアは地震などの天災が少なく古い建物がずっと使われ続けることが多いです。ぼくが内見に行った建物の中にも、築100年の石造りの家がありました。彼らは昔の建物を活用しつつ、内装を定期的にリノベーションして使い続けています。

ぼくはエストニアのそういう部分が大好きです。日本は自然災害や建築基準法などの問題もあって中々古い建物を活用しづらい面もあるかと思いますが、新築をボンボン建てるような風潮は、経済的にも景観的にもどうかと思うので、もう少しリノベーションの文化が広まってくれたら、より魅力的な景観になるのではないでしょうか。

エストニア、住宅、移住↑カラマヤ地区にある築約100年の木造住宅

 

家探しはFacebookで!?

さて、そんなエストニアでの家探しですがぼくが主に使ったのはFacebookグループでした。そもそもエストニアは日常生活のいたるところでFacebookが使われていて、日常のやり取りにもFacebookメッセンジャーを使っている人が多いです。
また、エストニアは近年多くの留学生を受け入れており、そういった層向けにローカルのFacebookグループが整備されています。
そのグループ内で、家の貸し借りが完結してしまうというなかなか面白いシステムです。ぼくもグループに投稿したら、何人かがFacebookメッセンジャーで連絡してきて、その流れで内見。そのうちの一軒と契約しました。

ちなみにKV.EECity24という日本のSUUMOみたいなサービスもあるのですが、肝心な場所が映ってないなど写真が不親切だったり、外国人に対する返信が遅かったり、短期間のレンタルを受け付けていなかったり、など使い勝手が悪かったです。まあ大家さんからしても、長く借りてくれる人に貸したいというのは本心だと思うので分かります。

これからエストニアで家を借りたいという人はFacebookでグループから探すことからオススメします!

 

家賃の相場

家賃の相場は、タリン近郊のシェアハウスで200EUR(26,000円)〜、ワンルームで300EUR(39000円)〜、1LDKで400EUR(52,000円)〜といった感じです。大体東京の1/2~1/3程度をイメージしていただければわかりやすいかと思います。
敷金・礼金は1ヶ月分ずつで、大家さんと直接契約の場合は礼金が無料なことも多いです。何もなければ敷金も退去時に戻ってくるみたいです。
※1ユーロ=130円 以下同様

なによりビザなどの確認もなく家を借りれるのは驚きでした。
契約期間も日本のような2年縛りはなく、自分は最短3ヶ月の契約です。(※後に更新して、今は1年契約です)

エストニア、団地、住宅↑タリン郊外に広がるソ連の団地群

 

8月〜9月、そして1月〜2月は学生が多く越してくる時期なので、自然に競争が激しくなります。期間に縛りが無い方は、なるべくこれらの時期を避けてエストニアに来るようにしましょう。

また、少なからず移住者をターゲットにした詐欺もあるようです。最終的に信じるのはご自身の目ということを忘れずに、楽しく家探しをしましょう!

 

我が家

ぼくの家は旧市街から徒歩15分、トラム(路面電車)を使えば10分程度のところにあります。マンションの5階、東向き1LDK、35平米で410EUR(約53,000円)です。
旧ソ連時代の建物ですが、内装はキレイにリノベーションしてあり、今のところ、なんの不満もなく生活できています。

一つ大変なのが、マンションの5階にもかかわらずエレベーターが無いこと。エストニアの法律では、6階建て以上の建物はエレベーターを設置しなければいけないため、最も辛い階に住んでいると言えるでしょう。毎日がエクササイズです。

備え付けの家具は北欧調でハイセンス!キッチンも真っ白です。
エストニアのキッチンはなぜかIHが主流ですが、中々温まらずにパスタを茹でるのに時間がかかります。(笑)

 

エストニアのキッチン↑我が家のキッチン

 

また、エストニアはソファーベッドが主流なようで、来客用に普段はソファーに、寝る時はロボットのように変身してベッド、というようなスタイルになっています。ただ僕はある時点で毎日ベッドに変えるのが面倒臭くなって、ソファースタイルのままシーツを敷いて寝ています。

エストニア、リビング、移住↑我が家のリビング 左に見えるのがソファーベッド

ちなみに水道光熱費はヒーターの関係で夏と冬でかなり変動するらしく、僕の家の場合は夏は60EUR、冬は120UER近辺とのこと。これらのお金をあわせて、毎月頭に大家さんに払っています。

Alex
Alex
なんだかんだ大変な海外生活において、安心できるホームがあるというのはとても大事!そういう意味でお気に入りの部屋に巡り会えたのはラッキーでした!

まとめ:エストニアの家探しは思ったより簡単だった

ここまでご紹介したように、エストニアは昔からの建物を残しつつ、リノベーションを繰り返して利活用しているところが多いイメージです。来る前は「難しいんじゃない?」と言われていた家探しも、蓋を開けてみれば、Facebookを活用して約1週間で完結しました。

ちなみにエストニアの賃貸物件は、一通りの家具が揃っていることが多いので、掛け布団など必要最低限のモノを揃えるだけで、引っ越しすることができます。これが最高!
ぼくは大体200EURぐらいで、布団やドライヤー、トースターなど、必要道具一式を揃えることができました。Airbnbの場合は家賃が月100,000円〜なので、長期滞在の場合は圧倒的に家を借りたほうが安いです。

エストニアに夏だけ移住したいという僕の夢、住宅という意味では問題なさそうです!

 

 

 

ABOUT ME
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Alex
SetGo Co-founder / エストニアe-Residency公式ライター エストニア在住。 2016年に世界一周に挑戦し、外資系コンサルティングファームEYを経て、2018年5月よりエストニアへ。現地では、オンライン本人確認サービスを提供している現地スタートアップ・Veriffに参画。その後、ブロックチェーンスタートアップ・blockhiveのメンバーファームとしてSetGo Estonia OÜを設立。Co-founderとして、e-Residencyと連携したサービスを提供している。