e-Residency

Latitude59の歩き方 エストニア注目イベントを徹底解説!

2019年5月16日から17日の2日間に渡って、エストニア最大級のテックカンファレンス「Latitude59」が開催されます。

同イベントでは数多くの企業がブース展示を行うほか、各ステージで様々な講演、パネルディスカッションが催されます。複数のイベントが別の会場で同時に進行するため、それらを全て網羅することは非常に困難です。エストニアでの貴重な2日間を有意義に過ごすためにも、事前に参加するプログラムをある程度決めて回る必要があるでしょう。

ということで今回の記事では、数多あるプログラムのうち、注目度の高いものをいくつかピックアップしてご紹介します。

1日目(5月16日)

エストニア大統領によるオープニングスピーチ

10:10 AM – 10:25 AM
Blue Stage

Latitude59は政府主導のテックカンファレンス。オープニングにKersti Kaljulaid大統領によるスピーチが行われます。

彼女自身、エストニア電力や欧州会計監査院で重役を務めたほか、電子政府化を推進したマート・ラール首相の経済アドバイザーを担うなど、非常に多彩な経歴を持っています。

エストニアの象徴とも言える彼女のメッセージから、どのようなエストニアの未来が見えてくるでしょうか。

 

TransferWise presents: Improving STEAM-Ed

2:10 PM – 3:05 PM
Blue Stage

Transferwiseの最高責任者Taavet Hinrikus氏や、NPO法人Eesti2.0のCEOEde Schank Tamkivi氏らが登壇。

エストニアスタートアップと教育の最前線で活躍する二人が、学校におけるSTEM(Science, Technology,Engineering and Mathematics)教育のあり方について議論します。

エストニアの教育は、OECDが行うPISA(学習到達度調査)で2015年に欧州トップに躍り出て以来、世界から脚光を浴びています。

IT・プログラミング教育ロボット教育の導入など、先進的な取り組みを積極的に行なっている教育先進国エストニア。そこから私たちはどんな知見を得られるでしょうか。

 

IEEE presents: Blockchain to Create Market Opportunities

3:30 PM – 4:30 PM
Terrace Hall

このパネルディスカッションでは、IEEE(米国電気電子学会)タリン工科大学のほか、今や「電子国家エストニア」の核とも言える「KSIブロックチェーン」を考案したセキュリティ企業Guardtimeから、ブロックチェーン技術のスペシャリスト達が集結。

生命科学や医療、サプライチェーン、IoT、そしてスマートコントラクトといった分野でブロックチェーン技術がどのように活用されているかが議論されます。

 

Can government become a business opportunity?

4:30 PM – 5:00 PM
Blue Stage

世界各国を悩ます、高齢化や地球温暖化といった政治的課題

それらに対しスタートアップ企業がいつ、どのようにアクションを起こすべきか、またこれまでどのような方法でそれら解決されてきたか、といったトピックが議論されます。エストニアンスタートアップの問題解決に対する真摯な姿勢が垣間見えるでしょう。

エストニア経済通信省のViljar Lubi氏、今まで40以上ものスタートアップへの投資を手がけてきた投資家Evan Burfield氏、世界初の公務員向けP2P学習プラットフォームApoliticalの創業メンバー Nitika Agarwal氏などが登壇します。

 

E-Residency: The Challenges of Borderless Entrepreneurship

2:30 PM – 3:20 PM 
Yellow Hall

登壇するのは実際にe-Residencyを取得し、エストニアにスタートアップを設立した起業家たち。

e-Resident起業家たちが直面している課題や、実際に彼らがe-Residencyに何を期待しているかが議論されるようです。これからの同プログラムの動向について、多くの示唆が得られるかもしれません。

エストニア大統領が ”e-Residency2.0”のホワイトペーパーを発表 エストニアのカリユライド大統領は、同国が展開する電子国民プログラムe-Residencyの次なる構想”e-Residency2.0”...

 

2日目(5月17日)

Fireside chat: Blockchain enabled health-tech

10:45 AM – 11:15 AM
Blue Stage

ヘルスケアブロックチェーンのスペシャリストによる対談。

医療記録や処方箋の手続きがインターネットで行えるなど、既にe-Health先進国としての側面を持つエストニア。

彼らは今後の自国のヘルスケアについてどのようなビジョンを描いているのでしょうか。

 

Superangel Founder Story: Karoli Hindriks

10:40 AM – 11:00 AM
Yellow Hall

Forbes Japan 20196月号の表紙を飾った、Jobbaticalの創業者Karoli Hindriks氏による講演。

16歳で起業し、2017年にはMost Powerful Women International Summitの講演者として選出されるなど、激動の人生を送ってきたKaroli氏。一体彼女の口からどのようなストーリーが語られるのでしょうか。

 

Latitude59 Pitch Competition

3:30 PM – 5:00 PM 
Blue Stage

Latitude59のクライマックス。選考を勝ち残ったファイナリストたちによるピッチコンテストが行われます。

 

サイドイベント

Latitude59の期間中は、各所でサイドイベントが開催されます。

Startup culture that can beat Google

5/17 17:30 – 21:00
@Erinevate Tubade Klubi (Telliskivi Area)

エストニアを本拠地に活動しているブロックチェーン技術系スタートアップblockhiveと、日本を拠点に組織開発や人材育成のコンサルティングを手がけるPronoia Groupによる共同イベントです。

Blockiveを率いる日下光氏によるプレゼンテーションでは、彼が外国人として降り立ったエストニアで、エストニア人とどのように”愛される組織”を構築したか、に焦点が当てられます。

そんな同氏とGoogleで人材育成やリーダーシップ開発に携わった経歴をもつPronoia GroupのCEO Piotr Feliks Gryzwcz氏によるパネルディスカッションも必見です。

How to sauna the Estonian way – Latitude59 special

5/18 14:00 – 17:00
@Heldeke! · Tööstuse 13, Tallinn

サウナ文化を学ばずしてエストニアを理解することはまず不可能でしょう。

このイベントではもちろんエストニアのスモークサウナを楽しめるだけでなく、エストニアのサウナがどのような歴史を歩んできたかレクチャーしてくれます。

開催場所の「Heldeke」は、サウナとバーが併設されている一風変わったお店で、エストニアンサウナ独特の雰囲気を楽しむことができます。

 

Latitude59 x Funderbeam – The Party

5/16 20:00- 
@Maakri Kvartal

Latitude59が公式で主催するパーティー。イベントやブース展示で知り合った参加者達との親交を深める絶好のチャンスです。思い切り楽しみましょう!

ABOUT ME
Hibiki Hosoi
Hibiki Hosoi
東北大学経営学部4年。エストニア・タリン工科大学に交換留学中(2019年1月〜)。 専攻は国際経営論。在学中は国際交流支援団体でのイベント運営や留学生サポートを行っていた他、3年次には消費者の新技術受容度について研究。 エストニアでは大学に通いながら、e-holic OÜのインターンとしてメディアへの寄稿やイベント運営に携わっている。 座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。サカナクションを愛してやまない。