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極寒の北欧・エストニア サバイバルガイド!! 冬の服装・小物徹底解説

極寒の北欧・エストニア サバイバルガイド!! 冬の服装・小物徹底解説

海外に行くときに気になるのが、服装ですよね。

その土地の気候はもちろん、国や地域によっては宗教的・文化的な理由で露出が控えたりしなければいけません。

今回はエストニアでどのような服を着るべきか、エストニア人から聞いた情報も含めて紹介していきます。

エストニアはもちろん、北欧・東欧の周辺国に行く方も参考にしていただければ幸いです!

 

エストニアの気候は?

エストニアの首都・タリンは緯度59度に位置し、これは日本のあるユーラシア大陸東岸で言うと、だいたいカムチャッカ半島北部と同じくらいの緯度です。そう聞くと、とても寒そうですよね。

ただご安心ください。ヨーロッパのあるユーラシア大陸西岸は、南から流れてくる暖流と偏西風の影響で、東岸に比べるとずっと穏やかな気候なんです。とはいえ冬の平均最低気温は-7度。さらに、内陸に位置するエストニアの第二都市タルトゥでは、更に寒暖差は大きくなります。

タリンとタルトゥの年間平均気温は以下の通りです。

都市1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
タリン(℃)-3.3-4.3-1.04.510.114.117.216.011.36.51.3-1.9
タルトゥ(℃)-4.6-5.3-1.05.511.515.017.616.211.06.10.3-3.3

1981-2010年のデータ 参考:ESTONIAN WEATHER SERVICE

Alex
Alex

Alexがエストニアに来た理由の一つが夏の快適さ。あの頃はまさか冬まで住み続けるとは思ってなかったな…。

 

快適すぎるエストニアの夏

エストニアの夏

エストニアはもっとも暖かい七月でも平均気温が約17度平均最高気温が22度ととても暮らしやすくなっています。雨も、降らないということはありませんが、日本の梅雨のように湿度が高い時期がずっと続く…ということはありません。服装に関しては、日本で初夏~夏に着る服を持ってくるのがいいですね。

ただ一つ注意しなければならないのは、エストニアは日本に比べかなり高緯度にあるということ。つまり、強い太陽光に晒されるということです。しがたって、夏にエストニアを訪れる場合は、目を守るサングラスを持ってくることをお勧めします。

肌を焼きたくない方は、日焼け対策も必須ですね!

 

一方で厳しい冬は…?

エストニアに限らず冬かなり冷え込む北欧や中東欧の国では、暖房がきちんと機能しているので、特別着こまないといけないということはないです。エストニアでは10月〜4月はセントラルヒーターが24時間稼働しているため、

意外にも室内は基本的にはいつでもどこでも暖かいもの。日本に留学経験のあるエストニア人が、「エストニアは、北海道みたいなもの」と言っていましたが、北海道の住宅も暖房設備が発達していますよね。東京のように、ストーブはあるけど、手先や足先が凍えそう、ということはありません。

逆に寒いのは移動中。したがって、中に何枚も何枚も着こむとスタイルよりは、防寒・防風・防水・防雪の高品質なコートを準備することが重要です。

 

日本から持ってくるべきもの

 

ユニクロ一択。

中でも最強なのがウルトラライトダウンとても軽くて薄いのに着るか着ないかでは全く違います。薄いので、厚手のコートの下に着ることもできるので、どんなに寒くても冬物の厚手のコート+ウルトラライトダウンで対応できるのではないでしょうか。

ウルトラライトダウンには、袖のないベストタイプと袖のあるタイプがありますが、重ね着することが前提の方は袖なしをお勧めします。必要なくなったらコンパクトにまとめられる点も良いですね。

他にユニクロで買うべきものは、なんといってもヒートテック製品。ヒートテックのインナーやヒートテックのタイツなどです。ここ数年で発売されたのが、ヒートテック超極暖。その名の通り非常に暖かい…!

日本ではヒートテックを重ね着する方もいらっしゃいますが。エストニアの暖房事情を考えれば、下着として超極暖を一枚追加するくらいが適切でしょう。タイツに関しては、男性も女性も、一番気温が冷え込む12月から2月にボトムスの下に追加するのをお勧めします。エストニア人の男性も、2月はボトムスの下にインナーとしてのタイツを履くと言っていました。

 

Alex
Alex

エストニアにはユニクロはありませんが、ドイツやイギリスに旅行する際にユニクロに行ってヒートテックをまとめ買いする人もいるんだとか!ユニクロさん、そろそろエストニアに店舗展開しませんか…?

 

現地調達という選択肢

エストニアに長期滞在(数か月~)する場合は、現地調達も一つの手です。エストニアで売られている服はエストニアの気候に適しているから売られているのであり、基本的にハズレることはありません。

エストニア在住者として、特に現地での購入をおすすめするのがコートかさばるので持ってくるのが大変ですし、エストニアでは暖かい真冬用のコートが割りと早い時期から早くから出回ることも便利です。

ただし、靴は日本とヨーロッパではサイズや形に違いがあるので、注意してください。

 

あると便利な小物たち

電子カイロ

指先が凍えるような気温でも、これがあれば大丈夫。

旧市街は1時間程度で周ることができますが、カイロがあると無いのとでは快適さが全然違いますよ!

ネックウォーマー

風が強いタリンでは、マフラーだけでは寒さを防ぎきれないことも。そんな時にネックウォーマーがあると、ニット帽と組み合わせて顔をすっぽり覆えるので、暖かいんです。

厚手の手袋

ペラペラの手袋だと、すぐに指先が凍ります。防水・防雪のものやウールのものがおすすめ!

Alex
Alex

エストニアでは、「エストニアの冬は寒くない。もし寒いと感じるなら、あなたの服装が間違っているということだ」という名言(迷言?)があります。この言葉通り、エストニア人の防寒体制はガチですよ…

 

エストニアの冬は美しい…!

 

 

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久々の太陽を言い訳に、会社をサボってお散歩してきた ⠀ #エストニア #タリン

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エストニアを含めた北欧各国のベストシーズンは、間違いなく夏です。でもご安心ください。冬は冬で、雪で彩られた美しい旧市街を堪能することができます。厳しい寒さを毎年経験するエストニア人だからこそ生まれた知恵や考え方に思いを馳せながら、せっせと防寒対策を進めてくださいね!

 

ABOUT ME
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Umabe Momoka
早稲田大学国際教養学部2017年度入学。2018年夏からエストニア・リヴォニア地方のUniversity of Tartuに交換留学中。人文地理学や美術史、戦後の日本のサブカルチャーに興味があります。サウナと水風呂が大好きで、最近は地方都市のサウナを発掘中。それと一緒に、閑古鳥鳴く博物館によく行きます。